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読売新聞『病院の実力<めまい>全国版』に当院が掲載されました。

[2026.04.22]

読売新聞『病院の実力<めまい>全国版』(2026年4月19日(15面)に当院が掲載されました。

めまいの症状について

めまいの現れ方は人によって様々ですが、大きく分けると「目がぐるぐる回る感覚」と「体がふわふわ浮いているような感覚」の二つに分類されます。これらは医学的に回転性めまい、浮動性めまいと呼ばれ、それぞれ原因となる場所が異なるケースが多いのが特徴です。

具体的には、以下のような症状でお困りの方が多く来院されます。

  • 自分や周囲が回っているような激しい回転感がある
  • 雲の上を歩いているような、足元が定まらない感覚が続く
  • 急に立ち上がった時に、目の前が暗くなるような気がする
  • 吐き気や嘔吐を伴い、じっとしていても気分が悪い

また、めまいに伴って「耳鳴り」や「耳が詰まった感じ」が同時に起こることもあります。このような耳の症状が併発している場合は、内耳と呼ばれる耳の奥の異常が強く疑われます。放置すると聴力に影響が出る可能性もあるため、早めの受診が重要です。

めまいの詳細については「めまいについて」のページを参照してください。

めまいの原因について

めまいが発生するメカニズムには、私たちの体にある「バランスを保つセンサー」が深く関わっています。このセンサーは主に耳の中にあり、そこからの情報が脳に伝わることで、私たちは自分の姿勢を認識しています。何らかの理由でこの情報の流れが乱れると、脳がパニックを起こしてめまいとして感じられます。

耳からくる原因

めまいの原因として最も頻度が高いのが「耳(内耳)」の異常です。三半規管などの平衡感覚を司る器官に、炎症が起きたり、リンパ液が増えすぎたりすることで発生します。この場合、聞こえの症状(難聴や耳鳴り)を伴うことが少なくありません。

脳からくる原因

脳梗塞や脳出血といった、脳の病気が原因でめまいが起こることもあります。特に「激しい頭痛」や「ろれつが回らない」「手足に力が入らない」といった症状が伴う場合は、緊急を要するため注意が必要です。当院では脳由来の可能性も慎重に見極め、必要に応じて適切な医療機関をご紹介します。

全身の状態や生活習慣による原因

特定の病気だけでなく、ストレスや寝不足、血圧の変動、自律神経の乱れなどもめまいを引き起こす因子となります。また、更年期障害や貧血などが背景に隠れていることもあるため、多角的な視点での診察が欠かせません。近年は過労やストレスによるめまいを訴えられるケースも多く見受けられます。

めまいの病気の種類について

「めまい」は症状の総称であり、その背後には様々な具体的な病気が隠れています。当院で診察することの多い主要な疾患について詳しく解説いたします。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

めまいの中で最も多い病気です。寝返りを打ったり、上を向いたりした時に数秒から数十秒の激しい回転性めまいが起こります。これは耳の中にある「耳石」という小さな粒が、本来あるべき場所から剥がれて三半規管に入り込んでしまうことが原因です。

メニエール病

激しい回転性めまいに加え、難聴や耳鳴り、耳閉感(耳が詰まった感じ)がセットで起こる病気です。内耳のリンパ液が増えすぎる「内リンパ水腫」が原因と考えられています。一度きりではなく、症状を繰り返すのが特徴で、適切なコントロールが長期的な聴力維持につながります。

メニエール病の詳細については「メニエール病について」のページを参照してください。

前庭神経炎

ある日突然、非常に激しいめまいが起こり、数日間続くのが特徴です。耳鳴りや難聴は伴わないことが一般的です。バランスを司る「前庭神経」にウイルス感染などが原因で炎症が起きることで発症すると考えられています。

持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)

近年注目されている新しい概念のめまいです。3ヶ月以上にわたって、ふわふわとした浮動感が続く状態を指します。過去に激しいめまいを経験したことがきっかけで、脳が過敏になり、慢性化してしまった状態と考えられています。不安感や視覚的な刺激(人混みなど)によって症状が強まる傾向にあります。

めまいの治療法について

当院では、めまいの原因や程度に合わせて、最適な治療計画を立てていきます。単に症状を抑えるだけでなく、再発を防ぐためのアプローチも重視しています。

薬物療法

めまいの原因に合わせて、様々な種類のお薬を使い分けます。症状や病態により、適切な組み合わせを選択することが重要です。

  • 抗めまい薬(めまいを和らげる薬)
  • 内耳の血流を改善する薬
  • 内リンパ水腫を改善するための利尿剤
  • 炎症を抑えるためのステロイド薬
  • 不安感や自律神経を整えるためのお薬

物理療法(エプリー法など)

良性発作性頭位めまい症(BPPV)に対しては、「頭の体操」のような物理的な処置が必要な場合もあります。当院では、三半規管に入り込んだ耳石を元の位置に戻す「エプリー法」などの頭位治療も行っています。これにより、その場で劇的に症状が改善される患者さんもいらっしゃいます。

中耳加圧療法

メニエール病や遅発性内リンパ水腫などで、お薬の治療だけでは十分に症状が改善しない場合に検討される新しい治療選択肢です。専用の機器を用いて鼓膜に圧力をかけることで、内耳のリンパ液の調整を促します。入院の必要がなく、外来で行えるため、お仕事が忙しい方でも継続しやすい治療法です。

中耳加圧療法の詳細については「中耳加圧療法」のページを参照してください。

平衡リハビリテーション

慢性的なめまいや、ふらつきに対しては、リハビリテーションが非常に有効です。あえて少しふらつくような動きを繰り返すことで、脳の「代償機能(バランスを補う能力)」を鍛えます。ご自宅でも続けられる簡単な運動を指導し、ご自身の力でめまいを克服していくお手伝いをいたします。

めまいについてのよくある質問

Q1. めまいが起きた時、何科を受診すればよいですか?

A1. めまいの約7割は「耳」が原因と言われています。まずは耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。ただし、激しい頭痛や意識障害、麻痺などがある場合は脳神経外科や内科の緊急受診が必要です。当院では耳の精密検査を行い、必要があれば速やかに他科と連携します。

Q2. 検査は痛みがありますか?

A2. めまいの検査の多くは、痛みを感じるものではありません。赤外線カメラを搭載したゴーグルを装着して目の動きを観察する検査や、バランスを見る検査、聞こえの検査などが中心です。一部、三半規管の機能を調べる際に少しふらつきを感じる検査もありますが、医師やスタッフの管理下で安全に行います。

Q3. めまいはストレスと関係がありますか?

A3. はい、非常に深い関係があります。ストレスや疲労は自律神経を乱し、内耳の血流悪化やリンパ液のトラブルを引き起こす大きなリスク因子となります。特にメニエール病などは精神的な負荷が引き金になることが多いため、生活環境の調整も治療の大切な要素です。

Q4. めまいで入院が必要になることはありますか?

A4. 多くのめまいは外来での通院治療が可能ですが、激しい嘔吐で水分が摂れず脱水症状がひどい場合や、脳に原因がある場合は入院が必要になることがあります。当院では近隣の総合病院と連携しており、入院が必要と判断した場合には迅速にご紹介させていただきます。

 

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